日本では、1998年に厚生労働省と政府によって食品衛生法という法律が制定をされました。この法律は今現在営業をおこなっているすべての飲食店に適用をされるもので、不特定多数に料理を提供するために必ず守らないといけない法律となりました。この法が制定をされるきっかけとなったのが、1994年に蔓延をしたO157という大腸菌です。焼き肉店から居酒屋、そして学校給食センターから発生した大腸菌で、全国で約400万人もの方々が感染をしました。
高齢者と幼いお子さんが重症化をしやすく、いまでも後遺症で悩まされている方もいるほどです。それ以降はすべての飲食店で、使用をしている食材の検体を必ず採取して保健所に提出をしなくてはいけない義務を課せられました。この検体を採取するものおカスタムソケットと呼んでおり、ここで簡単に使い方を見ていくことにします。まず使用するのは簡易式カスタムソケットと呼ばれており、1度きりの使用で廃棄をしなくてはいけません。
先端にシリコン樹脂で作られている針が備わっており、カスタムソケット内部に食材の切れ端を収納することが可能です。本来は医療用器具というスタイルで生産をされてきたものでしたが、食品衛生法が確立をされてからは飲食店向けにも商品を卸されるようになりました。使い方はとても簡単で、単にカスタムソケットの針を肉・魚などに突き刺すだけで必要な分量の切れ端を取り出すことができるアイテムです。