国内では数多くの産業がありますが、そのなかでも食品加工業は約2兆円規模であることが農林水産省の調査で明らかとなりました。ウインナーから菓子、ハムなどのほか菓子パンという食べ物も、専門工場で毎日たくさん生産をされています。この食べ物はアメリカや韓国・カナダなどでは販売をされておらず、日本のみの独自メニューとなっているのが特徴です。いちごジャムから餡子、さらにはチョコレートなども入っているものがあり、昨今ではインバウンド客がお土産で大量に買い込まれるケースも目立ちます。
そこでここでは、24時間365日稼働をしている菓子パン工場で実施をされている検査をご紹介しましょう。基本的にはオートメーション化をなされているため、さほど作業スタッフはいません。生地をこねる・発酵をさせる・焼くという工程はすべて、全自動で管理をされているわけです。しかし、必ず作業スタッフが立ち会って実施をしているのが品質管理です。
ICソケットという検査治具を用いてなされるのですが、検査治具では温度・糖質・弾力の3つを瞬時に把握することができます。なぜこのような検査治具を用いて品質管理をするのか、それは大量生産であっても必ず同じ風味で販売をしないといけないからです。菓子パンは焼き色や味など、一見すると異なってるように見えるものです。ところが工場では1個ずつ検査員が検査治具で確認をしており、すべて同じ状態で出荷をされているものとなります。