不断水工事とはその名前のとおり水道工事の際に断水を引き起こすことなく行える工事のことです。ただ、全ての水道工事が不断水工事でできるわけではありません。一般的には、水道水の本管部分には特に何の問題もなく、単にそこから新たな水道管を分岐させて取り付けたいという場合にこの不断水工事が選択されることもあるという程度です。もし本管に何か不具合が起こっている場合は、よほど何か特別な事情とかメリットがない限りは不断水ではなく、断水させて工事を行うことになるのが普通です。
本管に何か不具合が起こっている場合は、本管から水道水の供給を受けている人全てに関係する話ですから、断水させても理解が得られやすいでしょう。それなら当然やむを得ないというわけです。しかし本管そのものには何も不具合がなく、単にそこから新たな水道管を分岐させたいという場合に断水を起こしては、他の人の理解は得られにくいかもしれません。確かに多くの人は、迷惑な話だが水道はどんな人にも必要だからまあ仕方がないかと思ってはくれるでしょうが、内心では止めて欲しくないと思っているに違いありません。
こういう場合、工事の方法を工夫して、断水を引き起こすことなく行えるのであればそれに越したことはありません。既に本管から水道の供給を受けている人に迷惑をかけることはありませんし、工事をする側も必要以上に気を使うことがなくなります。もちろん断水を予め周知する必要もありません。